男性の多くが薄毛に悩んでいる中、世の中には薄毛の治療法や特効薬が幅広くでまわっています。
しかし、中には科学的根拠のないものも多く、消費者トラブルになるケースも少なくありません。
そこで2010年4月に日本皮膚科学会によって、学会として推奨できる治療方法のを5段階で評価し、男性型脱毛症診療ガイドラインが示されました。

5段階評価の内容は次の通りです。
薄毛への効果の程度や、副作用の面などから評価されています。

A・・・強く勧められる
B・・・勧められる
C1・・・考慮していいが十分な根拠なし
C2・・・根拠なく勧められない
D・・・行わないよう勧められる

この評価は30〜40代の男性型脱毛症の人を対象に行なっていますが、50〜60代でも産毛が残っているなら治療効果は期待できるようです。

実際行われている薄毛治療が、上記のどの評価にあたるかをまとめてみました。

育毛剤に使われている成分の評価
A・・・ミノキシジル
C1・・・アデノシン、t-フラバノン、塩化カルプロニウム、サイトプリン、ペンタデカン、ケトコナゾール
C2・・・セファランチン

ミノキシジルは、有名なところでは大正製薬のリアップに使われている成分です。
最高評価のA評価を受けています。
その他の成分も効果がないようではないですが、ミノキシジルほどの評価はできないようです。

飲み薬に使われている成分の評価
A・・・（男性の場合）フィナステリドを主成分とした飲み薬
D・・・（女性の場合）フィナステリドを主成分とした飲み薬

フィナステリドの場合、男性と女性で効果の表れ方が大きく違いがあるのはホルモンの関係でしょうか？

ミノキシジルやフィナステリドは、確かに薄毛治療に効果があると学会でも認められています。
しかし育毛剤や薬品の場合、だれにでも同じ様に効果がでるわけではありません。
効果が出るまでの期間も個人差があり、すぐに効果を実感出来る人も入れば、長い時間をかけてもなかなか効果が出ない人もいます。

治療するからには、確実に効果のある方法を選びたいのであれば、オススメは植毛です。
植毛には自毛植毛と人工毛植毛の二種類があります。
学会では、次のように評価しています。

植毛治療の評価
B・・・自毛植毛（十分な経験と技術を持つ医師が行う場合）
D・・・人工毛植毛

人工毛植毛がDに評価されてるのは、人工毛による皮膚の拒絶反応などによる副作用を危険視している為です。
自毛植毛なら、自分の毛を採取して薄毛部分に移植するため、拒否反応は起る危険性は少なく、安全面でも評価されています。
それでも皮膚を傷つける外科手術になりますので、十分な技術をもつ医師のいるクリニックで行うことが推奨されています。
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